2020年05月12日

エレクトーン(D-DECK)と、XGについてC

DDK-7の取扱説明書の、MIDIデータフォーマットで
色々わからなかったところを調べている。
他の機種の取説やいろんなサイトを参考にした。
16進数.png
そもそも16進数もすぐわかんないし…。


使えたエクスクルーシブメッセージいくつか。


▼GMマスターファインチューニング

F0,7F,7F,04,03,00,00,F7 -100セント(半音下)

F0,7F,7F,04,03,45,3A,F7 A=438.0
F0,7F,7F,04,03,3D,3D,F7 A=439.0
F0,7F,7F,04,03,00,40,F7 A=440.0(デフォルト値)
F0,7F,7F,04,03,42,42,F7 A=441.0
F0,7F,7F,04,03,03,45,F7 A=442.0
F0,7F,7F,04,03,44,47,F7 A=443.0

F0,7F,7F,04,03,7F,7F,F7 +100セント(半音上)




▼GMマスターコースチューニング

F0,7F,7F,04,04,00,34,F7 -12

F0,7F,7F,04,04,00,3E,F7 -2
F0,7F,7F,04,04,00,3F,F7 -1
F0,7F,7F,04,04,00,40,F7 ±0(デフォルト値)
F0,7F,7F,04,04,00,41,F7 +1
F0,7F,7F,04,04,00,42,F7 +2

F0,7F,7F,04,04,00,4C,F7 +12
(16進数で40Hを基準に1半音ずつ)




▼XGマスターチューニング

F0,43,10,27,30,00,00,00,00,00,F7-100セント(半音下)

F0,43,10,27,30,00,00,45,3A,00,F7 A=438.0
F0,43,10,27,30,00,00,3D,3D,00,F7 A=439.0
F0,43,10,27,30,00,00,00,40,00,F7 A=440.0(デフォルト値)
F0,43,10,27,30,00,00,42,42,00,F7 A=441.0
F0,43,10,27,30,00,00,03,45,00,F7 A=442.0
F0,43,10,27,30,00,00,44,47,00,F7 A=443.0

F0,43,10,27,30,00,00,7F,7F,00,F7 +100セント(半音上)





▼エレクトーンエクスクルーシブ / MIDIパラメーター
F0,43,70,78,44,hh,mm,ll,…,F7


リズムシーケンス(F7の前を00にするとOFF)
F0,43,70,78,44,13,01,00,01,F7 SEQ1 ON
F0,43,70,78,44,13,01,01,01,F7 SEQ2 ON
F0,43,70,78,44,13,01,02,01,F7 SEQ3 ON
F0,43,70,78,44,13,01,03,01,F7 SEQ4 ON





▼エレクトーンエクスクルーシブ / テンポ
F0,43,70,70,40,50,TL,TH,F7

テンポと数値の対応表
32192739.png


THのほうは、たとえばテンポ[120]なら、その1/4の数[30] →16進数で【1E】
TLのほうは、 00 20 40 60と増えるごとにテンポが 1 あがる
120なら TLは00 THは1Eで

121なら TLは20 THは1E
といった仕組み。

テンポ120ならシステムエクスクルーシブメッセージは
F0,43,70,70,40,50,00,1E,F7
posted by furani at 15:39| エレクトーン

2020年05月11日

エレクトーン(D-DECK)と、XGについてB

PCで、エレクトーン内のXG音源の再生用Standard MIDIファイルを作成した。
作成時は、MIDI接続(USBケーブル接続)で音色などを確認しつつ作業。

テンポ設定は4分音符単位で
 6/8のファイルなので8分音符=158にしてたらなんかおかしくて
 4分音符=79にデータを修正。
※MIDIファイルのフォーマットは0で(SMF(0)ってそういうことだよね?)書いてあったけど、1でも読み込んでくれた。



できたMIDIファイルをUSBメモリにうつし、エレクトーンのMDRで読ませる。
すると問題発生。

なぜか、MIDI接続(USBケーブル接続)時には認識していた
「リズムスタート」のエクスクルーシブメッセージが読み込まれない
エレクトーン内のリズムを同期させて一緒に鳴らしたいのに
ただXGのサポートの音だけが鳴る状態。

エレクトーン内のリズムをXGと同期して一緒に鳴らせれば、
A.B.C.も使えるし、スタイルファイルとして作ったMIDIファイルも使える。
プリカウントのBAR/BEAT表示が見え、演奏の開始時も安心。
いいことづくめ…!




なので、実験として

【エレクトーン】
MDRで新規で録音し、SEQ1 ON リズムスタート
のみ、パネルのスイッチをポチっと押して録音
USBメモリ内にSONG「SONG_001」ができる

これを【PC】で開く
ELS_SONG.NAM
「SONG_001」フォルダが作成されている。

ELS_SONG.NAMはファイルの紐付けをしている。
ここをテキストエディットなどで書き換えるれば、ファイルコピーもPC上で可能。
ELSSONGNAM説明.png
ファイルがひとつ(SONG_001)のときは黒字のみ。
その後、SONG_002が増えると青字が増え
SONG_003が増えると赤字が増えるといった具合。

「SONG_001」の中身は
MDR_000.MID (演奏、コントロールデータ)
・REG_001.B00 (レジストデータ)

この MDR_000.MID ファイルを解析してみる。




1chのデータは以下。

bar|beat|tick
1|1|000 F0 43 70 70 73 F7 EL ON
1|1|000 F0 43 70 78 42 3C …(その後、すごい長い)カレントレジストデータ
1|1|001 F0 43 70 70 40 47 7F F7 ニーレバーON *1
1|1|001 F0 43 70 70 40 4D 00 F7 ソロバーOFF *2
1|1|001 F0 43 70 78 44 14 05 02 7F F7 フットペダル1 *3
1|1|002 F0 43 70 78 44 14 05 12 00 F7 フットペダル2 *3
1|1|003 モノキープレッシャー 0
1|1|006 ピッチベンド 0
1|3|013 F0 43 70 78 41 61 01 F7 SEQ1 ON(私が押したタイミング?)
2|1|001 F0 43 60 7A F7 リズムスタート(リズムスタートや音の開始は自動的に2小節目頭になってくれる??)
2|1|001 F0 43 70 70 78 00 00 F7 バーシグナル
3|1|001 F0 43 70 70 78 00 00 F7 バーシグナル
4|1|001 F0 43 70 70 78 00 00 F7 バーシグナル
… (以下、毎小節の頭くらいにバーシグナル)
曲の最後 F0 43 60 7D F7 リズムストップ


*1 D-DECKにはニーレバー(他のエレクトーン標準装備)がない
*2 D-DECKにはソロバー(ELX-1についてたやつ)がない
*3 他のエレクトーンシリーズにはないD-DECK独自の設定




すこしずつデータを削除して検証してみたが、どれがなくても、
リズムスタートは正常に動いた。
(でも、各種コントローラーのリセット設定は、
用意するStandard MIDIファイルにいつも入れておいてもよいかなと思った。)


…ということは
テスト用に入れていたXG ONのシステムエクスクルーシブ
F0,43,10,4C,00,00,7E,00,F7
がいけなかった…?!


念のためXG ONのあとEL ONのエクスクルーシブを入れてみても
「演奏データのフォーマットが異なるため再生できません」と出る。




※ 後日談
本当は、XG ON→EL ONが入っていれば、リズムスタートできるはずなのだけど…
もしかしたら他にもなにか余計なデータが入っていたのかも。
EL ONが入っていないと、リズムスタートしない!

GS ONとか余計なデータは入っていてもだめ!
というのが答えのようだ。
posted by furani at 17:58| エレクトーン

2020年05月10日

エレクトーン(D-DECK)と、XGについてA

取説の付録の、MIDIデータフォーマットを見ながら
DDK-7に、エクスクルーシブメッセージを送るのを色々試している。

スクリーンショット 2020-05-10 4.59.26.png
書くべし書くべし…

エクスクルーシブメッセージは16進数で書かれていて、チャンネルはどれでもいい。
(今まで20年以上DTMをしているのに、
エクスクルーシブメッセージのことはちゃんと学んできていなかった、
そのしわ寄せが今…。
こちらのサイトなどで勉強させていただいた)


ざっくり書くとエクスクルーシブメッセージは、
F0 と F7(終わり) の間に必要なデータを書いてあって
F0 に続くデータが
 7F のものはユニバーサル・エクスクルーシブ
 43 のものはYAMAHA独自のもの(メーカーIDだから)



↓送信してうまくいった、使いそうなエクスクルーシブメッセージ↓

▼リズムスタート/ストップ

F0,43,60,7A,F7 リズムスタート
F0,43,60,7D,F7 リズムストップ






F0,43,70,78,41,cc,dd,F7
ccddをそれぞれ設定しているものがいくつかある。


▼レジストレーションメモリーの切り替え

F0,43,70,78,41,0F,dd,F7

ddの値は以下。
00 レジスト1
01 レジスト2
02 レジスト3
03 レジスト4
04 レジスト5
05 レジスト6
06 レジスト7
07 レジスト8
08 レジスト9
09 レジスト10
0A レジスト11
0B レジスト12
0C レジスト13
0D レジスト14
0E レジスト15
0F レジスト16




▼リズムシーケンスON/OFF(F7の前を00にするとOFFに)

F0,43,70,78,41,61,01,F7 SEQ1 ON
F0,43,70,78,41,62,01,F7 SEQ2 ON
F0,43,70,78,41,63,01,F7 SEQ3 ON
F0,43,70,78,41,64,01,F7 SEQ4 ON






▼XGのリバーブタイプの変更

F0,43,10,4C,02,01,00,00,00,F7 NO EFFECT
F0,43,10,4C,02,01,00,01,00,F7 HALL 1
F0,43,10,4C,02,01,00,01,01,F7 HALL 2
F0,43,10,4C,02,01,00,01,06,F7 HALL M
F0,43,10,4C,02,01,00,01,07,F7 HALL L
F0,43,10,4C,02,01,00,02,00,F7 ROOM 1
F0,43,10,4C,02,01,00,02,01,F7 ROOM 2
F0,43,10,4C,02,01,00,02,02,F7 ROOM 3
F0,43,10,4C,02,01,00,02,05,F7 ROOM S
F0,43,10,4C,02,01,00,02,06,F7 ROOM M
F0,43,10,4C,02,01,00,02,07,F7 ROOM L
F0,43,10,4C,02,01,00,03,00,F7 STAGE 1
F0,43,10,4C,02,01,00,03,01,F7 STAGE 2
F0,43,10,4C,02,01,00,04,00,F7 PLATE
F0,43,10,4C,02,01,00,04,07,F7 GM PLATE
F0,43,10,4C,02,01,00,10,00,F7 WHITE ROOM
F0,43,10,4C,02,01,00,11,00,F7 TUNNNEL
F0,43,10,4C,02,01,00,12,00,F7 CANYON


参考はXG仕様書v1.35





備忘録

▼DAW(Digital Performer)上のXGボイスの選び方

左から、PRG MSB LSB
この場合はXG雨
スクリーンショット 2020-05-10 11.05.18.pngスクリーンショット 2020-05-10 11.03.32.png
posted by furani at 04:32| エレクトーン

2020年05月09日

エレクトーン(D-DECK)と、XGについて@

エレクトーンは、エレクトーンモードの音源と、
XGモードの音源を搭載している。

なので、.midファイルを読み込ませれば、XG音源のファイルとして再生してくれる。
これを鳴らしながら、別の音色でエレクトーンの演奏が可能

パッチナンバーは取説の
「XGボイス&ドラムリスト」参照。

そ、それって、取説を紛失したらわからなくなるのでは…?
よかった。ヤマハのサイトに取説のpdfちゃんとありました。
80db400b.png



エレクトーンとPCをUSBケーブルもしくはMIDIケーブルで繋ぎ、(MIDIの設定も必要ならする)
PC上のDAWを再生して、エレクトーンの音を再生できる。


この時、XGモードの音を再生するには
XGシステムオンシステムエクスクルーシブメッセージを送る。

システムエクスクルーシブは
F0,43,10,4C,00,00,7E,00,F7

これをどこかのトラックに入力すれば XGモードで発音する。



ここにXGの仕様書がたくさん!!!
これを読まなければ…未来はないのか…
posted by furani at 10:22| エレクトーン

エレクトーン(D-DECK)とスタイルファイルについて@

前の記事はこちら。
エレクトーン(D-DECK)とスタイルファイル、XGについて



スタイルファイル(.styファイル)は
Standard MIDIファイルの拡張子を変えただけのもの。
ただしマーカーが必要。



マーカーは
1小節目に

SFF1
SInt

の二つ。
その後、順不同で

Main A
Main B
Main C
Main D
Fill In AA
Fill In BB
Fill In CC
Fill In DD
Intro A(DDK-7上ではIntro1になる)
Intro B(DDK-7上ではIntro2になる)
Intro C(DDK-7上ではIntro3になる)
Intro D(DDK-7上ではデータが入らない)
Ending A(DDK-7上ではEnding1になる)
Ending B(DDK-7上ではEnding2になる)
Ending C(DDK-7上ではEnding3になる)
Ending D(DDK-7上ではデータが入らない)


と指定できる。
小節の間は開けなくてOK

データのなかったものは無音になる。

※マーカーの文字は、大文字と小文字を間違えたりすると認識しないので注意。
Standard MIDIファイルはフォーマット0で書き出す。
(フォーマット1だとエラーで読み込まなくなる)


D-DECK上にある「BREAK」に関しては
スタイルファイルでの指定の仕方はわからない。
BreakとかBREAKではダメだった。



MIDIチャンネル

9ch アドドラム
10ch メインドラム
11ch ベース
12ch コード1
13ch コード2
14ch パッド
15ch フレーズ1
16ch フレーズ2

に対応。


音色の指定もできる。
パッチ番号はXG準拠の様子。
でもパッチナンバー、MSB/LSBを指定しても、SFX Kitが選べなかったりしており調査中。

D-DECK上で、さらなる入力など編集も可能なので
音色も、D-DECK上で好きな音色に指定しなおす方が早い。



とりあえずドラムキット(10ch)のパッチはXGドラムマップの通り

1 スタンダードキット1
2 スタンダードキット2
5 ヒットキット
9 ルームキット
19 ロックキット
25 エレクトロキット
26 アナログキット
28 ダンスキット
33 ジャズキット
41 ブラッシュキット
49 シンフォニーキット
81 ライブ!スタンダードキット
82 ライブ!ファンクキット
83 ライブ!ブラッシュキット
84 ライブ!Std.+Pキット
85 ライブ!ファンク+Pキット
86 ライブ!ブラッシュ+Pキット
87 ライブ!スタジオキット
113 マルチキット1
114 マルチキット2

に対応している。

ライブ!キットとはなんぞや…
でもそれはまた別の話。



作成したStandard MIDIファイル(.midなど)の拡張子を .sty に変更。
スタイルファイルはUSBメモリに入れて、D-DECKへ。
つまり、作業の間は、なんどもUSBメモリを抜いたり挿したり、立ったり座ったり…しなくてはならない。
インターネットがつながるのなら、ネット経由でファイル共有とかしてくれないものか。
(どうもしてくれないらしい)

D-DECKの プログラム>リズム>ファイル
で、パターンファイルとして読み込める。
posted by furani at 10:05| エレクトーン

エレクトーン(D-DECK)とスタイルファイル、XGについて

90年代のエレクトーン(EL-90)で時代が止まっていた私。
データの保存はもっぱら、フロッピーディスクだった時代だ。
スクリーンショット 2020-05-09 9.34.52.png
まだ家にはある。


2000年代に発売した、新しいエレクトーン(STAGEAシリーズ)は
インターネットにつないでデータをダウンロードしたり、
USBメモリにデータを保存したりするらしい…
噂には聞いていたが、その頃から10年以上エレクトーンから離れてしまっていた。


でも、また弾きたくなって、2013年頃、一度D-DECK(DDK-7)をレンタルした。
何度かライブでも使用したが、機能を大して使いきれないまま返却してしまった。
スクリーンショット 2020-05-09 9.35.27.png


ちなみにD-DECKは、鍵盤ユニット(これだけで30キロくらいあるけど)と、ペダルユニットが分かれている。
一般的な、一体型のエレクトーンは100キロくらいあるので、とても持ち運べないが
D-DECKならライブのために持ち運びできる、というのが、また触ってみようかなと思った理由だった。

しかしD-DECKには、エレクトーン標準装備のニーレバーがない
これには辟易しているが、これはまた別の話で。

download.jpg



そして…また6年ほど離れていたが、なんだかまた弾きたくなってきて
昨年、2019年末に、またもや同機種、D-DECK(DDK-7)を中古で購入した。
今回、コロナ禍で時間もあるので、取説に目を通したり、しっかり向き合うことにした。


すると、「スタイルファイル」(ヤマハ独自の自動伴奏フォーマット)なるものを作れれば、
リズムパターンやオートベースコード等のパターンをPC上で作れるようになるとわかり、調べていった。

というのも
・エレクトーン上でのリズムの打ち込みは、ものすごく大変(一昔、いやふた昔前の作業といった感じ)
・6/8拍子がデフォルトで用意されていない
からだった。



しかし、肝心なスタイルファイルの作り方や仕様は、ヤマハから公式に発表されているものは皆無で(怒)
一般の人が、ブログやサイトで一生懸命解析してきたことがわかった。


しかも、スタイルファイルを読み込めるエレクトーンが出たのは2004年。
うちのD-DECKも発売は2006年だ。
一般の人のスタイルファイル解析ブログやサイトも、かなり古そうな記事のものばかり。
(昨年3月にジオシティーズがなくなった時、関連サイトもだいぶ消えたんだろうな…)


そんな記事の中には、
『今や「スタイルファイル」を作れるシーケンサーがない』
という記述もあったりして、かなり絶望していたが
さらに調べて行ったところ、
スタイルファイル(.styファイル)は
Standard MIDIファイルの拡張子を変えただけのもの
だとわかった。


つまりは、
マーカーに名前がつけられ、Standard MIDIファイルの書き出しができるシーケンサーなら、
なんでもスタイルファイルを作れる
と思う。
ちなみに私はDigital Performerを利用している。


なので、自分のメモのためと、
「スタイルファイルを作りたいけど絶望しているどこかの誰か」(そんな人いるのか…?)のため、
ネットで調べたことと、自分で調べたことを混ぜてまとめをしていこうと思う。



現行の最新エレクトーン
ELS-2Cはこんな感じらしい。
スクリーンショット 2020-05-09 9.38.55.png
お値段は100万円くらい。とても手が出ませぬ。
posted by furani at 09:32| エレクトーン